XRP ETF初日に37.7億円の取引量を記録した話


2025年9月18日、アメリカでXRPの現物ETFが上場したんですが、初日の取引量が3770万ドル(約37.7億円)という記録的な数字になりました。今年登場したETFの中では最大のデビューだったそうです。


取引開始からわずか90分で2400万ドル(約24億円)が流入。機関投資家たちの関心の高さがうかがえます。XRP ETF(ティッカー:XRPR)はドージコインETFと同時上場で、ビットコインとイーサリアム以外のアルトコインETFの時代が本格的に始まったという感じです。


取引量は爆発的、でも価格は下落


面白いのは、取引量はすごかったのに、XRPの価格は逆に下がったこと。初日に3.46%の変動幅で2.87ドルまで急落。ロングポジションの90%が清算されるという、なかなか激しい展開になりました。


これって「ニュースで売る」という市場の典型的な動きなんですよね。良いニュースが実現すると、むしろ売り圧力が出てくる。機関投資家たちはETF上場を利益確定のチャンスと見て、大量の売り注文を出したようです。


規制緩和がもたらした変化


そもそもXRP ETFがこんなに早く上場できたのは、SECが2025年に導入した「一般上場基準」のおかげです。以前は暗号資産ETFの承認に最大8ヶ月かかっていたのが、今では約2.5ヶ月に短縮されました。


この規制緩和によって、ソラナ、ライトコイン、アバランチなど、さまざまなアルトコインETFが承認待ちの状態。2025年10月までに7つ以上の暗号資産ETFが追加承認される予定で、今後12ヶ月以内に100以上の暗号資産ETFが登場する可能性もあるとか。


ETFで何が変わるのか


ETFを通じて投資することの利点って、実はけっこうあります。個人でウォレットを管理する必要がないし、ハッキングの心配もない。税金の処理も一般的な証券と同じで簡単。年金基金や投資信託といった機関資金も入りやすくなります。


ただ、ETFは実際の暗号資産を保有するのとは違います。分散型の理念や個人所有権という観点では、直接保有とは異なる部分があることは理解しておく必要があります。


初日の高い取引量と変動性は、アルトコインETF市場がまだ初期段階であることを示しています。市場が成熟すれば価格変動も落ち着いてくるでしょうが、しばらくは高い変動性が続く可能性が高いです。


暗号資産ETFの登場で、従来の証券取引と同じ感覚で暗号資産に投資できるようになったのは確かに便利。でも、その分、市場の動きも複雑になってきている気がします。これからどう展開していくのか、注目していきたいところです。


Disclaimer: 本記事は情報提供を目的としており、投資・税務・法律・会計上の助言を行うものではありません。記載内容の正確性や完全性を保証するものではなく、将来の成果を示唆するものでもありません。暗号資産への投資は価格変動が大きく、高いリスクを伴います。最終的な投資判断はご自身の責任で行い、必要に応じて専門家にご相談ください。


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