先週、江南駅近くで配達バイクに轢かれそうになった。ノイズキャンセリングヘッドホンで音楽聴いてたら、ベルの音も運転手の声も全然聞こえなくて。運転手が避けてくれたから良かったけど、マジで危なかった。
高いヘッドホン、ちょっと性能良すぎるのかも。
みんな話題にしない問題
ソウルって警告音だらけだよね。救急車が渋滞を抜けていく音、歩道を走る自転車のベル、横断歩道のピピピって音。信号無視しそうな車のクラクション。
使ってるソニーのXM5、これ全部消しちゃうんだよ。それってけっこう怖い話。
試しに自分のマンション近くで実験してみた。音楽かけてノイキャン全開にして、友達に車のクラクション鳴らしてもらったら、10メートルくらいまで近づかないと聞こえない。反応する時間なんてほぼゼロ。
なんで安全音が聞こえないのか
ノイキャンの仕組みが問題なんだって。地下鉄の音とかエアコンの低い音はよく消えるけど、警告音って高い音が多い。サイレンもクラクションもベルも、ノイキャンがあんまり効かない周波数なのに、音楽と混ざって聞こえなくなっちゃう。
アメリカのデータ見つけたんだけど(韓国のは見つからなかった)、ヘッドホンつけてた歩行者の事故、半分近くが車の接近音が聞こえなかったのが原因だって。5人に1人は救急車のサイレンも聞こえなかったらしい。
ちょっと考えさせられる数字だよね。
実際に危ない場面
明洞の夜にノイキャンつけて歩いてたら、スリに狙われやすいよ。観光客がスマホ取られてるの見たことある。音の世界から切り離されてると、後ろから近づく人に気づけない。
漢江沿いの自転車道も要注意。電動キックボード、音もなく後ろから来るから。聞こえないと周辺視野だけが頼り。スマホで地図見てたらアウト。
あと、配達のお兄さんが名前呼んでるのに気づかないで、向かいからずっと手振ってるのを見てバカみたいだった。
ソウルで使える対策
外歩くときは透明モードに切り替えてる。サムスンのGalaxy Budsだと外の音の入り具合を調整できるからいい。アップルのも使えるけど、全部入れるか全部消すかの二択。
地下鉄のホームでは片耳だけ使うことにした。ステレオ感はなくなるけど、遅延のお知らせとかホーム変更のアナウンス聞き逃さないから。
最新モデルには「適応モード」ってのがあって、サイレンを自動で通すらしい。友達のBose 700で試したけど、当たり外れがある。実際の交通状況では信用できない。
誰も言わないトレードオフ
完全な静寂って中毒性あるよね。一度ソウルの騒音から完全に切り離される体験したら、普通のイヤホンじゃ物足りない。でも、その遮断性こそが危険。
家とかカフェとか飛行機では今でもフルで使ってる。警告音聞き逃しても問題ない場所限定。でも江南駅のラッシュ時に歩き回るのは、もう怖くてできない。
バッテリー切れも地味に危ない。通勤中に切れると、急に街の音が全部入ってきて一瞬パニックになる。音量11になったみたい。慣れるのに数秒かかるけど、道渡ってる時にその数秒はない。
高いヘッドホン捨てろって話じゃないよ。でもフルノイキャンは座ってる時だけにしたほうがいいかも。ソウルは音を完全に遮断して歩くには予測不能すぎる。
完璧な音質より安全のほうが大事だよね。