テスラが2024年に炭素排出権の販売だけで27.6億ドル(約4兆円)も稼いだって聞いて、ちょっと調べてみたんだよね。電気自動車を売るよりも簡単にお金になる仕組みがあるみたい。2020年にテスラが初めて黒字を出したときも、この排出権収入15億ドルがなかったら赤字だったんだって。
なんで紙切れ一枚がそんなに高いの?
電気自動車を作るだけで、政府から「炭素排出権」っていうのがもらえるんだよ。で、ガソリン車を作ってる会社は、この排出権を必ず買わないといけない。規制をクリアするために仕方ないんだって。テスラは電気自動車しか作ってないから、排出権が余りまくってる。これをGMとかフォードに売れば、そのままお金になるってわけ。
最初はよくわからなかったんだけど、なんで紙切れ一枚がそんなに高いのか不思議だったんだよね。調べてみたら、各国が炭素の排出量を強制的に減らしてるからなんだって。企業は決められた量しか炭素を出せない。もっと出したければ、他の企業から排出権を買うしかない。
ヨーロッパは特にすごいよ。2025年7月の時点で、EUでは炭素1トンあたり約10万3千ウォン(約1万3千円)。韓国だと8千ウォン(約千円)くらい。ヨーロッパが12倍も高いんだよ。だからヨーロッパで事業してる自動車会社は、テスラから排出権をめちゃくちゃ高く買ってる。
実際にこのお金ってどう使われてるの?
テスラがもらった排出権収入を見ると驚くよ。2009年から今まで累計で12兆ウォン(約1.5兆円)も稼いでる。2023年だけで17.9億ドル稼いで、これが純利益の34%にもなるんだって。電気自動車を売って稼いだお金の3分の1が排出権から来てるってこと。
で、このお金をどう使ってるのか気になって調べてみたんだけど、テスラはただ使うんじゃなくて、バッテリー工場を建てたり、太陽光パネル事業を拡大したり、エネルギー貯蔵装置(ESS)の開発に投資してるんだって。結局、環境にいい事業で稼いだお金を、また環境にいい事業に使ってるってこと。
一番印象的だったのは、テスラがエネルギー循環エコシステムを作ってるってこと。太陽光で電気を作って、ESSに貯めて、その電気で電気自動車を充電する。完全にクリーンなサイクルだよね。こういう投資ができるのも、排出権収入のおかげなんだって。
これからもっと面白くなりそうな予感
2025年からヨーロッパが炭素国境調整メカニズム(CBAM)を本格的に始めるんだって。輸入品にも炭素税をかけるってこと。韓国企業もヨーロッパに輸出するなら炭素排出権を買わないといけなくなる。排出権市場がもっと大きくなって、価格も上がりそう。
テスラみたいに環境にいい企業がお金を稼ぐ仕組みがどんどんはっきりしてきてるよね。炭素を減らせばお金になる時代が来たってこと。投資するときもこういうところを考えてみるといいかも。
実際にソウルでも電気自動車をよく見かけるようになったし、充電ステーションも増えてきた。こういう変化を見てると、排出権ビジネスがただの紙切れじゃなくて、本当に世の中を変える仕組みなんだなって実感するよ。