スローニング(Throning)っていう言葉、聞いたことありますか?アメリカのZ世代の間で急速に広まっている恋愛用語なんですが、これがなかなか興味深いんです。王座を意味する「Throne」から来ていて、恋人を王座に座らせて、その地位を使って自分の価値を高めようとする恋愛スタイルのことです。
つまり、相手の外見や性格じゃなくて、職業、年収、人脈、SNSのフォロワー数まで恋愛の基準になってるんです。弁護士や医者と付き合ってることを周りに自慢したり、有名人とデートしてインスタに写真をアップしたり。そういうのが典型的な例ですね。
ソウルでも似たような現象、実はけっこう見かけます。江南のカフェで友達と話してると「彼氏、大企業勤務なの」とか「医大生と付き合ってる」みたいな会話、よく聞こえてきます。
なぜ今、スローニングが注目されてるのか
SNSが日常になった今、恋愛も一つのコンテンツになってしまいました。誰と付き合ってるかが、そのまま自分のイメージを決めちゃうんです。
特にZ世代は、インスタやTikTokで恋愛を公開的に見せびらかします。高級レストランのデート写真、ブランド品のプレゼント、海外旅行の写真が必須コースに。相手が持ってるライフスタイルそのものが、自分のソーシャルキャピタルになるんです。
経済的な不安定さも大きな要因です。物価は上がるし、就職は難しい。そんな状況で安定したパートナーを探すのは、ある意味現実的な選択なのかもしれません。
韓国でも「条件」を重視する恋愛は昔からありましたが、最近はもっと露骨になってきた気がします。マッチングアプリのプロフィールに年収や勤務先を堂々と書いて、それで相手を選ぶのが当たり前になってきてます。
スローニングする人たちの特徴
主に社会的成功を重視する性向の人たちがスローニングに陥りやすいです。MBTIで言うと、ENTJ、ENTP、ESTP型がここに該当します。目標志向的で成就欲が強いタイプですね。
逆にINFJ、INFPみたいに深い感情的つながりを大切にするタイプは、スローニングに批判的です。本当のつながりより表面的な関係を追求してると見るんです。
スローニングする人たちは、デートの初期から相手の職業、年収、人脈を聞いてきます。自分のパートナーを友達に自慢するのが好きで、SNSにカップル写真をよくアップします。でも二人きりの時は深い会話ができないんです。
本当の愛 vs 戦略的恋愛
スローニングが絶対悪いってわけじゃありません。似た価値観や生活水準を持つ人と出会うのは自然なことですから。
問題は、相手を本当のパートナーじゃなくてトロフィーみたいに扱う態度です。地位が落ちたら関係も終わる可能性が高いですよね。ある専門家は「有名人が本当の愛を見つけるのが難しいのと同じ理屈」だと説明してます。
実際、スローニング関係は長続きしません。最初は相手の地位のおかげで自尊心が上がりますが、時間が経つとやっぱり物足りなさを感じます。相手も利用されてる感じがして、信頼が崩れていくんです。
2025年の他のデートトレンド
スローニング以外にもいろんな新語が登場してます。「Loud Looking」は望む条件を隠さずに堂々と言うこと。「年収1億以上じゃないと会いません」みたいに明確な基準を提示するんです。
「Nano-ships」はとても小さな瞬間のつながりを大切にします。プレイリストの共有、ミームのやり取りみたいなささやかな交流を楽しむ関係です。
「Kiss-met」は運命的な出会いを信じる人たちのトレンド。計算的なスローニングとは正反対の概念ですね。
結局、スローニングは不安定な時代を生きる私たちの姿を映し出してます。愛さえも戦略になってしまった現実は切ないけど、同時に自分の価値を高めようとする努力の一環でもあるんです。
韓国でもアメリカでも、結局みんな同じような悩みを抱えてるんだなって思います。大切なのは、相手を手段じゃなくて目的として見る心なのかもしれません。
あなたの周りにも、スローニングしてる人いませんか?それとも、自分自身がそうなってるかも?一度立ち止まって考えてみるのもいいかもしれませんね。