ビットコインが11万7千ドル突破って、パウエル議長の一言がそんなに効くの?

ビットコインが11万7千ドルを超えました。実はこれ、アメリカの中央銀行総裁パウエルさんが「9月に金利下げるかも」って言っただけで起きたんです。発言から15分で、ビットコイン先物市場に3億ドルものお金が流れ込みました。


なんでアメリカの金利の話がビットコインと関係あるのか。最初は私も不思議でした。


黒い背景に金色のビットコインコインと赤い上昇チャートグラフが表示されている画像


金利が下がると、ドルの価値も下がる


簡単に言うと、こういうことです。


金利が下がると、銀行にお金を預けても利息があまりもらえません。だからみんなドルを持ちたがらなくなります。ドルの価値が下がるわけです。


そうなると投資家たちは別の資産を探し始めます。デジタルゴールドと呼ばれるビットコインが、その選択肢になるんです。


パウエル議長が「労働市場は安定している」と言って緩和的な政策を示唆した瞬間、市場はこれをリスク資産への投資サインと受け取りました。実際、発言直後にビットコインは11万5千ドルから11万6千ドルまで一気に上がりました。


金利の下げ幅によって、ビットコインの運命が変わる


面白いのは、金利をどれくらい下げるかで、ビットコインの動きが真逆になる可能性があることです。


0.25%の小幅な引き下げなら、市場は「経済は大丈夫、ちょっと助けてあげるだけ」と解釈します。ビットコインは安定的に上昇する可能性が高いです。


でも0.5%の大幅な引き下げだと、「経済がヤバい」というサインと受け取られます。リスク資産の大規模な売りが起きて、ビットコインは最大20%も下落する危険があります。


ソウルから見た暗号資産市場の変化


韓国でも最近、ビットコインと伝統的な金融政策の関係が密接になってきました。


以前は「分散型資産だから既存の金融システムとは無関係」と思われていました。でも今は機関投資家の参加が増えて、アメリカの金利政策に敏感に反応するようになっています。


韓国の投資家たちも、パウエル議長の発言スケジュールをチェックするようになりました。アメリカ時間の発表は、韓国では早朝になることが多いので、朝一番でニュースを確認する習慣がついた人も多いです。


実際にやってみて分かった対応法


パウエル発言のような重要イベントの前は、こんな準備をしています。


まず、FRB会議の日程を事前にチェック。市場予想レポートも読んでおきます。そして、ポジションサイズを調整しておきます。


発言直後は感情的な売買は絶対にしません。短期的な変動に備えてストップロスを設定しますが、全資金の一部だけを動かすようにしています。


過去のFRBの段階的な金利引き下げ時期を見ると、ビットコインは概ね良い反応を示しています。2020年のコロナ時期の大規模な流動性供給でも、ビットコインはすごい上昇を見せました。


チャートよりも文脈を読む


技術的分析も大切ですが、金利政策の大きな流れを理解することのほうが重要です。


なぜFRBがこんな決定を下したのか、今後どの方向に向かうのかを把握します。ニュースアラートを設定して、重要な発言を見逃さないようにしています。


パウエル発言後の急騰時に慌てて飛び乗るのは避けています。大きな動きのほとんどは発言直後の数分で起きます。逃したら、落ち着いて次のチャンスを待つほうが賢明です。


結局、ビットコインとFRBの金利政策の関係を理解すれば、市場の大きな流れが読めるようになります。短期的な変動に振り回されず、長期的な視点で市場を見られるようになるんです。


今はこんな感じで、金利動向を見ながらビットコイン市場を観察しています。


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