XRPのブリッジ通貨機能が一番威力を発揮するのは、アメリカドルとメキシコペソ、インドルピーの組み合わせです。特に流動性が低い新興国通貨と基軸通貨をつなぐとき、取引コストを最大60%カット、送金時間は数日から数秒に短縮できます。
海外送金するたびに感じる高い手数料問題
ソウルから海外に送金するとき、いつも頭を悩ませることがあります。銀行でアメリカに1万ドル送ると、手数料だけで100ドル以上かかって、お金が届くまで3〜5日も待たなければなりません。
特にメキシコやインドみたいに直接両替市場が小さい国に送金するときは、もっと大変です。韓国ウォンをメキシコペソに直接変えるのが難しくて、ドルに一度、ペソにもう一度両替すると二重に手数料を払うことになります。ソウルから釜山に行くのに東京を経由するような非効率さです。
中小企業はこんなコストでさらに大きな打撃を受けています。月100件の小額貿易決済を処理する会社なら、手数料だけで年間数千万ウォンも出ていきます。
XRPが架け橋になる仕組み
XRPのブリッジ通貨機能は本当に画期的な解決策です。複雑な両替過程をシンプルにして、A国通貨→XRP→B国通貨へ即座に転換できます。
韓国企業がインドの取引先に送金するとき、従来はウォンをドルに、ドルをまたルピーに変えながら各段階で手数料と為替損失が発生していました。でもXRPを使えばウォンをXRPに両替して、そのXRPがインドですぐルピーに変わります。全過程が4秒以内に終わります。
RippleNetのオンデマンド流動性(ODL)技術が核心です。各国に巨額の預託金を置いておく必要なく、必要な瞬間だけXRPを媒介に両替が行われます。
実際に大きな効果を見せる通貨ペア
アメリカ-メキシコ(USD-MXN)区間は年間500億ドル規模の送金市場です。アメリカで働くメキシコ移民が故郷に送る送金額がすごいのですが、従来方式では平均5〜7%の手数料を払っていました。XRPを活用すればこのコストが1%未満に落ちます。
アメリカ-インド(USD-INR)区間も同じです。インドは世界最大の送金受領国で、IT専門家がアメリカで稼いだお金をインドに送るケースが多いです。銀行送金で3〜4日かかっていたのがXRPではリアルタイムです。
日本-韓国(JPY-KRW)区間は貿易決済が活発な通貨ペアです。両国企業が部品や完成品を取引するとき、リアルタイム為替ですぐ決済できて為替変動リスクを最小化できます。
グローバル金融機関の具体的な成果
日本のSBIホールディングスはすでにXRPを活用した送金サービスを商用化しています。タイ、ベトナムへの送金で手数料を従来比60%削減、処理時間は2〜3日から1分以内に短縮しました。
サンタンデール銀行はヨーロッパと南米間の送金にXRPを適用して年間2000万ドルのコストを削減しました。スペインからブラジルにユーロをレアルに両替するとき、中間のドル両替過程をなくして直接つなげるようになりました。
実際に使われる取引規模も増え続けています。2025年現在、月平均50億ドル規模まで成長する見込みです。
ブラジルレアル、フィリピンペソ、ナイジェリアナイラのような新興市場通貨が次のターゲットです。これらの国は海外送金依存度が高いのに金融インフラは不足していて、XRPブリッジ通貨の恩恵を最も大きく受けられます。
金融疎外層にも希望になっています。銀行口座なしでもスマートフォンさえあればXRPを通じた送金が可能で、金融包摂性が大きく改善されます。
XRPブリッジ通貨機能は単純な技術革新を超えて、実際に人々の生活を変えています。国境間決済の壁を崩しながら、もっとつながったグローバル経済を作っていく最中です。