ソウルで暮らしていると、よく日本から来た方に「韓国の銀行口座って外国人でも作れるんですか?」と聞かれます。正直、私も最初は複雑そうだなと思っていたんですが、実際に日本人の友人が口座開設するのを手伝ってみたら、思ったよりスムーズでした。
ただ、準備する書類と訪問するタイミングがポイントなんです。
まず外国人登録証がカギになる
韓国に91日以上滞在する予定なら、外国人登録証(ARC)は必須です。これがないと、ほとんどの銀行で門前払いされます。旅行者用の短期口座もあるにはあるんですが、制限が多くて実用的じゃないんですよね。
外国人登録証の申請から受け取りまで約2〜3週間かかるので、韓国到着後すぐに出入国管理事務所で手続きを始めるのがおすすめです。
パスポートと外国人登録証があれば、基本的にどこの銀行でも口座開設できます。ただ、銀行によっては追加で要求される書類があって、例えば日本のマイナンバーカードや、韓国での居住証明書(公共料金の請求書や賃貸契約書)を求められることも。
日本語が通じる銀行を選ぶと楽
KEBハナ銀行と新韓銀行は、日本人向けのサービスが充実しています。特に明洞や江南の支店だと、日本語ができる職員がいることが多いです。
私の友人は新韓銀行の明洞支店で口座を開設したんですが、申請書も日本語版があって、説明も日本語でしてくれたそうです。待ち時間含めて1時間半くらいで、通帳とキャッシュカードまで受け取れました。
ウリ銀行も国際金融センターなら日本語対応可能ですし、最近はアプリも日本語表示できるようになってきています。
インターネットバンキングは必須
韓国は何でもアプリで済ませる文化なので、インターネットバンキングの登録は絶対にしておいたほうがいいです。振込も残高確認も全部スマホでできますから。
ただ、ここで注意なのが韓国の携帯電話番号が必要なこと。日本の番号や海外ローミングでは本人認証ができません。プリペイドSIMでもダメなので、韓国の通信会社で契約した番号を用意する必要があります。
銀行アプリの設定時に、簡単なパスワードやパターン認証を設定すれば、日常的な取引はかなり便利になります。QRコード決済との連携もスムーズですし。
意外な落とし穴もある
口座開設時に保証金として2〜35万ウォンくらい預けることがあります。これは解約時に返ってくるんですが、最初は「え?」って思いました。
あと、1日のATM引き出し限度額が最初は低く設定されていることが多いです。大きな買い物をする予定があるなら、事前に限度額を上げておく手続きが必要です。
外国人登録証の有効期限が切れると、銀行口座も凍結される可能性があるので、ビザ更新のタイミングには注意が必要ですね。
実際のところ、そんなに難しくない
書類さえ揃っていれば、韓国の銀行口座開設は思ったより簡単です。日本語サービスがある銀行を選べば、言葉の心配もほとんどありません。
むしろ韓国の銀行アプリの便利さには驚くと思います。24時間いつでも振込できて、手数料も安い。日本の銀行よりも使い勝手がいいなと感じることも多いです。
韓国生活を始める日本人の方は、まず外国人登録証を取得して、その足で銀行に向かうのがスムーズな流れかなと思います。