名古屋市営地下鉄鶴舞線は2024年3月16日の大規模ダイヤ改正で運行形態が大きく変わりました。平日日中の運転間隔が10分に拡大され、名鉄犬山線への直通運転も大幅に削減されています。
2024年ダイヤ改正の重要変更点
平日日中の運転間隔がこれまでの7.5分から10分間隔(毎時6本)に変更されました。土休日も同様に10分間隔での運行です。
名鉄犬山線への直通運転は以下のように大幅削減されています。
- 平日10時~16時台の直通運転が完全廃止
- 土休日10時以降の直通も一部を除き廃止
- 現在は平日朝夕ラッシュ時と深夜の一部のみ運行
- 上小田井駅での乗り換えが基本に
朝ラッシュ時の運転間隔も4分から4分30秒に拡大されました。これは鶴舞線の混雑率が名古屋市営地下鉄5路線中最も低い116%だったことが影響しています。
運行パターンと停車駅
鶴舞線は全20駅すべてに停車する普通列車のみの運行です。快速や急行などの種別はありません。
停車駅順序:
- 上小田井
- 庄内緑地公園
- 庄内通
- 浄心
- 浅間町
- 丸の内
- 伏見
- 大須観音
- 上前津
- 鶴舞
- 荒畑
- 御器所
- 川名
- いりなか
- 八事
- 塩釜口
- 植田
- 原
- 平針
- 赤池
ホームドア設置が本格化
2024年10月14日、庄内緑地公園駅で鶴舞線初のホームドアが稼働開始しました。名古屋市営地下鉄で唯一ホームドアがなかった路線でしたが、2026年9月のアジア競技大会までに全駅設置を目指しています。
設置スケジュール(2024年度):
- 庄内緑地公園:10月稼働済
- 庄内通:11月予定
- 浄心:12月予定
- 浅間町:2025年2月予定
- 丸の内:2025年3月予定
鶴舞線のホームドアは名鉄車両との相互乗り入れに対応するため、赤外線センサーで車両を検知して開閉する特殊なシステムを採用しています。名鉄100系と市交通局車両でドア位置が異なるため、この技術が必要でした。
時刻表と運行情報の確認方法
最新の時刻表は以下で確認できます。
- 名古屋市交通局公式サイト
- 駅探(ekitan)
- ジョルダン
- ナビタイム
始発は概ね5時30分頃から、終発は0時過ぎまで運行しています。大晦日から元旦にかけては終夜運転も実施されます。
臨時ダイヤや運行情報は名古屋市交通局の公式運行情報ページで随時更新されているため、利用前の確認をお勧めします。
鶴舞線は上小田井から赤池まで全線20.4kmを約40分で結びます。赤池駅で名鉄豊田線と、上小田井駅で名鉄犬山線と接続していますが、直通運転の大幅削減により乗り換えが必要な場面が増えています。
今後もホームドア設置工事が続くため、駅構内の養生材による段差にご注意ください。