金ETFとTether Gold、どっちが実際に使いやすいのか試してみた


金投資を始めようとして、普通の金ETFにするか、ブロックチェーンベースのTether Gold(XAUT)にするか迷いました。どちらも金価格に連動するけど、実際に使ってみると全然違うものでした。


最初は「XAUTって何?」という感じだったんですが、24時間取引できると聞いて興味を持ちました。週末の深夜でも売買できるって、けっこう便利なんです。


なぜXAUTを検討し始めたか


金ETFは証券口座で簡単に買えるし、みんな知ってます。でも取引時間が限られているのがネックでした。


XAUTは1トークンが実際の金1オンス(約31.1g)と1対1で連動していて、スイスの金庫に実物が保管されています。ブロックチェーン上で所有権の移動が透明に記録されるのも面白いポイントです。


2025年第1四半期の報告書によると、約7.7トン以上の金がXAUTの裏付けになっているそうです。


実際のコストはどれくらい違う?


金ETFは年間0.45〜0.78%の運用手数料がかかります。売買するたびに証券会社の手数料も0.3%ほど。税金は配当所得として15.4%が引かれます。


XAUTは購入・換金時に一度だけ0.25%の手数料。保管料はなし。ただし、暗号資産として譲渡所得税(20〜22%)がかかります。年間250万円の基礎控除があるのは助かりますね。


長期保有なら、毎年手数料がかかるETFより、初回だけのXAUTの方が有利かもしれません。


為替変動の影響を実感


金はドル建てで取引されるので、円安になると円換算の価格が上がります。


金ETFには為替ヘッジ型と非ヘッジ型があって、円安局面では非ヘッジ型が有利です。XAUTもドル建てなので為替の影響を受けますが、USDT(テザー)などのステーブルコインで直接取引できるので、為替手数料を省略できます。


これ、意外と大きな違いでした。


ポートフォリオの調整がラクになった


金ETFは証券市場の営業時間内だけ。XAUTは24時間365日取引可能。


週末に金価格が急変しても、XAUTならすぐ対応できます。ただし、暗号資産市場特有のボラティリティには要注意。取引所によって流動性も違います。


実物引き渡しの現実


XAUTは理論上、実物の金と交換できます。でも最低単位が50XAUT(約900万円相当)なので、現実的じゃないですね。


金ETFはそもそも実物引き渡し不可。でも少額から投資できるし、いつでも現金化できます。


急落時の対応力


金価格が急落したとき、金ETFは市場時間内なら即座に売却可能。流動性も高いです。


XAUTは24時間対応できる反面、暗号資産市場の変動が加わって、思った以上に価格が動くことも。流動性の低い取引所だとスリッページ(約定価格のズレ)も発生します。


セキュリティの違い


金ETFは従来の金融システムで守られています。証券会社のアカウントがハッキングされる可能性は極めて低いです。


XAUTは自己管理が必要。取引所のハッキング、ウォレットの紛失、フィッシング詐欺のリスクがあります。コールドウォレットで安全に保管する知識が必要です。


使い分けのコツ


結局、両方使ってみて分かったのは、どちらか一方じゃなくて使い分けが大事ということ。


基本的な金投資は安定した金ETFで。24時間取引の柔軟性が欲しい部分はXAUTで。税制も違うので、うまく組み合わせれば節税効果も期待できます。


正直、最初はXAUTの設定が面倒でしたが、慣れてしまえば便利です。特に海外市場が動いている時間帯に反応できるのは大きいです。


こんな感じで、今は両方使い分けています。どちらが良いかは、結局その人の投資スタイルと技術的な理解度次第ですね。


Disclaimer: 本記事は情報提供を目的としており、投資・税務・法律・会計上の助言を行うものではありません。記載内容の正確性や完全性を保証するものではなく、将来の成果を示唆するものでもありません。暗号資産への投資は価格変動が大きく、高いリスクを伴います。最終的な投資判断はご自身の責任で行い、必要に応じて専門家にご相談ください。


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