XRPとドージコインETFが変える、アルトコイン投資の新ルール


2025年9月、ドージコインETF(DOJE)がついに米国市場に上場しました。XRP ETFも間もなく続く予定で、アルトコインも株式のように取引される時代が本格的に始まったんです。ビットコインやイーサリアムETFとはまた違う波紋が広がっていて、その変化を詳しく見ていきましょう。


ドージコインETF上場後に起きたこと


ミームコインが機関投資商品になるって、正直想像できませんでした。でも実際に上場してみると、予想以上の変化が起きています。


上場初週の1日平均取引量が、既存の暗号資産取引所の40%に達したんです。特に退職金口座(IRA)経由の購入が全体の25%を占めて、これまで暗号資産に手を出せなかった保守的な投資家層が大量に参入してきました。


意外だったのは、ETF上場後にドージコインの日中変動率が30%も減ったこと。機関投資家の参加でバランスが取れるようになって、極端な値動きが減ったんです。もちろん変動はありますが、1日で50%上下するような激しさはほぼなくなりました。


XRP ETF、600億ドルの資金が待機中


XRP ETF(XRPR)は、ドージコインとは全く違うストーリーを描くことになるでしょう。専門家は上場後6ヶ月以内に60億〜80億ドルが流入すると予測しています。


XRPがドージコインと違うのは、実際の使い道があること。リップル社の国際送金ネットワークで実際に使われていて、すでに多くの銀行がテスト中です。SECとの訴訟もある程度片付いて、規制リスクも減りました。1秒で1,500件の取引を処理できて、手数料はわずか0.0002ドル。これは国際送金を扱う金融機関にとって、ヘッジ目的での大量購入の動機になります。


2026年、本格的なアルトコインETFラッシュ


SECが「一般上場基準」を導入したことで、2026年からは次々とアルトコインETFが登場する見込みです。


準備中のETFを見ると、レイヤー1系(ソラナ、カルダノ、アバランチ)、DeFiセクター(UNI、AAVE、COMP)、特化型(AI系、ゲーム系、RWA系)など、かなり細分化されています。セクター別に投資できるようになるって、暗号資産市場が成熟してきた証拠ですね。


投資戦略、根本から変わります


これまでのような「ビットコイン70%、イーサリアム20%、その他10%」みたいな単純な配分では通用しなくなってきました。


セクター・ローテーション戦略が使えるようになったんです。DeFiが過熱したらゲーム系へ、ゲーム系が調整したらレイヤー1へという具合に、ETFなら簡単に資金を動かせます。


個人的には、コア・サテライト戦略がいいと思っています。安定資産(ビットコイン、イーサリアム、XRPのETF)を70%、残り30%でテーマ型アルトコインETFや直接投資という配分です。


直接投資とETF、どっちがいい?


状況によって使い分けるのが正解です。


新規プロジェクトの初期投資やエアドロップ狙い、DeFiステーキングで年利10〜20%を狙うなら直接投資。24時間取引したい場合も同じです。


一方、退職金口座を使いたい、税務申告を簡単にしたい、保管リスクを避けたい場合はETFが便利。実際は両方を組み合わせて、安定収益はETFで、高収益のアルファは直接投資で狙うのが効果的でしょう。


ETF時代の落とし穴


ETFにも注意点があります。


追跡誤差は意外と大きくて、取引量が少ない時間帯や変動が激しい日には5〜10%のずれが生じることも。運用手数料も年0.5〜2%と一見少額ですが、10年保有すれば5〜20%も抜かれてしまいます。


ETF組み入れ期待だけで特定のコインが過大評価される「ETFバブル」も要注意。実際の組み入れとは関係なく、噂だけで価格が跳ね上がることがよくあります。


市場構造そのものが変わる


アルトコインETFは単なる投資商品じゃありません。市場の仕組みを根本から変えるゲームチェンジャーです。


流動性がETF組み入れコインに集中して、「ETFクラブ」と「非ETFクラブ」に市場が二分化されるでしょう。価格決定権も暗号資産取引所からニューヨーク証券取引所に移って、アジア時間の変動性が減る可能性があります。


ETF組み入れ条件が事実上の業界標準になることで、プロジェクト側も自発的に規制を守るようになります。ワイルドな暗号資産精神は薄れますが、安定性と信頼性は向上するでしょう。


アルトコインETF時代はまだ始まったばかり。ドージコインETFの成功とXRP ETFの上場が迫る今、2026年には数十のアルトコインETFが登場するはずです。大切なのは、この変化を理解して自分なりの投資戦略を立てることですね。


Disclaimer: 本記事は情報提供を目的としており、投資・税務・法律・会計上の助言を行うものではありません。記載内容の正確性や完全性を保証するものではなく、将来の成果を示唆するものでもありません。暗号資産への投資は価格変動が大きく、高いリスクを伴います。最終的な投資判断はご自身の責任で行い、必要に応じて専門家にご相談ください。


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