アップルが世界一から転落した理由

アップルの株価が2025年に入って20%も急落してるんだけど、これって韓国でもけっこう話題になってる。時価総額4兆ドルを達成するはずだったのに、今は2兆9000億〜3兆ドルまで下がって、エヌビディアとマイクロソフトに抜かれて3位になっちゃった。


中国でiPhoneが売れなくなってる現実


ソウルの証券街で働いてる知り合いから聞いた話だと、アップルの中国売上が前年比2.3%も減ってるらしい。最近の9四半期のうち5四半期で売上が減少してて、特に2024年第4四半期の中華圏売上は11%も急減したんだって。


中国ってアップルの全売上の17〜18%を占める重要な市場なのに、政府が公共機関でのiPhone使用を禁止したんだよね。この発表の直後、アップルの時価総額は2日で6%以上、約2000億ドルも消えちゃった。


それに華為(ファーウェイ)やビボみたいな中国ブランドとの競争が激しくなって、iPhoneの中国出荷量は17%も減少。市場シェアも3位に転落してる。トランプ政権の関税政策でアップルは四半期ごとに約9億ドルの追加コストを負担することになったし、これも投資家の心理を悪化させてるよね。


赤い提灯が飾られた中国の街並みで、黒いコートを着た女性と赤いダウンジャケットを着た女性がiPhoneで自撮りをしている様子


AI機能がないから買い替える理由がない


韓国でもそうだけど、最近のスマホって実時間翻訳とかテキスト要約、AI検索みたいな機能が当たり前になってきてる。サムスンのGalaxyもそうだし、みんなAI機能を期待してスマホを買い替えるようになってきた。


でもiPhone15とかの既存モデルはAI機能が不足してるって批判されてて、消費者の買い替え意欲を刺激できてないんだよ。2024年後半になってもアップルのAI機能は競合他社に比べて限定的だって言われ続けてる。


アップル・インテリジェンスの発売も遅れてて、AIを求める消費者は新モデルを待ってる状態。これが既存モデルの販売不振につながってるんだって。CIRPのレポートによると、AI機能だけで大規模な買い替えサイクルが起きたって証拠はまだないらしいけどね。

Apple Intelligenceのロゴ。テキストは青から紫、ピンク、オレンジへとグラデーションになっており、AppleのAI機能を表現している

イノベーション不在と高すぎる株価評価


アップルはOpenAIの投資ラウンドに参加しないことを決めて、AI生態系での影響力拡大に失敗したんだよ。2024年にも革新的な新製品を出せなかったし、XRヘッドセットの「ビジョンプロ」とかの未来型プラットフォームでも目立った成果を出せてない。


それにアップルの株価評価がすでに高すぎて、これ以上上がる余地があまりないんだって。ウォール街では売り推奨の意見も出てきて、投資心理が悪化してる。


グーグルとの検索広告収益分配契約も反独占規制の対象になって、年間200億ドルの収益源が脅かされてる。これってアップルの全収益の約6分の1に相当する規模なんだよ。


韓国の投資家たちも、アップルはもう以前みたいな成長株じゃないって見方が増えてきてる。AI競争で遅れをとって、中国市場も失って、革新的な新製品もない。でも完全にダメになるわけじゃないから、投資するなら慎重に判断したほうがいいよね。


NASDAQ上場のApple(AAPL)の株価チャート。2025年1月1日から7月9日までの期間で、約245ドルから175ドル付近まで下落した後、200ドル前後で推移している様子を示すグラフ


こういう状況を見てると、テック企業の栄枯盛衰って本当に早いなって思う。韓国企業も他人事じゃないし、常に革新を続けないと生き残れない時代なんだなって実感してる。


Cursorって、もう終わりなのかな?