毎晩11時28分、韓国人が眠れなくなった本当の理由

韓国人の平均睡眠時間が史上初めて減少しました。2024年の統計庁調査で1日平均8時間4分と出ましたが、5年前より8分も減ったんです。一方でスマホやOTTを見る時間は1日2時間43分で17分も増えました。


青い背景で青いパジャマとアイマスクを着用した赤毛の女性が驚いた表情で右側を指差している


夜11時28分、まだ眠れない人たち


最近、寝る時間がどんどん遅くなっているのを感じませんか。実際に韓国人の平均就寝時刻は夜11時28分で、5年前より4分遅くなりました。でも朝起きる時間はむしろ9分も早くなったんです。


ベッドに入っても眠れない人も増えています。「眠れない」と答えた割合が11.9%で、5年前の7.3%から大幅に増加しました。特に60歳以上は5人に1人の割合で不眠に悩んでいるそうです。


この現象の最大の原因はデジタル機器の使用です。スマホ使用時間が1日1時間8分で、5年前の約2倍に増えたんですから。寝る前にNetflixやYouTubeを見ていたら明け方になってしまった経験、みなさんもありますよね。


睡眠不足が作る悪循環の輪


睡眠が減ることで私たちの体にはいろんな変化が現れています。


  • 慢性疲労と集中力低下:朝起きるのがつらく、午後になると眠気が襲ってきます
  • 免疫力の低下:風邪をひく確率が正常な睡眠をとる人より3倍も高くなります
  • 精神的な健康問題:憂鬱感や不安が増え、些細なことでもイライラします
  • 糖尿病と高血圧のリスク:睡眠不足が血糖調節を妨げ、血圧を上げます


もっと深刻なのは、この疲労感のせいで夕方にまたスマホを手に取ってしまうことです。ストレス解消のために動画を見ていたら、また遅く寝て、翌日さらに疲れる悪循環が繰り返されます。


実際に睡眠時間が6時間以下の人の死亡率が、7時間睡眠の人より21%高いという研究結果もあります。単に疲れているだけじゃなく、健康全体が脅かされているんです。


デジタルデトックスなしには解決が難しい現実


今後、この現象はさらに深刻になる可能性が高いです。AI基盤の推薦システムが発達して、個人に合わせたコンテンツがますます精巧になっていますから。リールやショート動画のような短い映像が途切れることなく続いて、「もうちょっとだけ見よう」が明け方まで続いてしまいます。


問題は、私たちがこんな変化を認識しながらも簡単に抜け出せないということです。仕事や勉強のストレスを解消できる一番簡単な方法がスマホですから。それに周りの人もみんなそうやって生活しているので、「自分だけの問題」じゃないように感じることもあります。


でも睡眠は私たちの体の回復システムです。脳の老廃物を除去し、免疫システムを強化し、感情を調節する大切な時間なんです。この時間を削り続けたら、結局健康な生活自体が危うくなってしまいます。


夜10時になったらスマホを寝室の外に置くことから始めてみませんか。小さな変化ですが、私たちの睡眠時間を守る第一歩になるかもしれません。


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