8月8日にイーサリアムが4,071ドルまで上がって、今年初めて4000ドルを超えました。4月の底値から200%も上昇していて、2021年11月の最高値4,800ドルに近づいてきています。ソウルでも暗号資産への関心が再び高まっていて、周りでも話題になっています。
4000ドル突破の裏側で起きていたこと
今回の上昇で特徴的なのは、大規模なショートポジションの清算です。暗号資産市場の歴史上、最大規模のショートスクイーズが発生して価格が急騰しました。4000ドル付近で耐えていた売り圧力が一気に清算されて、上に跳ね上がったんです。
アメリカのイーサリアム現物ETF9本に67億ドル以上が入ってきています。7月だけで51億ドルが純流入していて、これは過去最大の月間流入額です。でも面白いのは、5月にイーサリアムが44%急騰したときは、逆にETFから260万ドルが流出したこと。価格とETF資金の流れが必ずしも一致しないんですね。
企業の大量買い付けも目立っています。アメリカ政府や大手資産運用会社が数十万から数百万個のイーサリアムを確保しています。こういった機関投資家の買い付けが増えることで、市場のイーサリアム流通量が減って、希少性が高まる効果が出ています。
エコシステムが実際に成長している証拠
ステーブルコインとトークン化市場が拡大して、イーサリアムネットワークの使用量が増え続けています。DeFiサービスも同じです。以前は投機需要がほとんどでしたが、今は実際にサービスを使う人が増えています。
イーサリアムのステーキング機能を通じたネットワーク参加も活発になりました。機関投資家がステーキングで収益を得ながら長期保有する傾向が強まって、価格の安定性にも貢献しています。ネットワーク手数料収入も増加して、イーサリアムの価値が実質的に裏付けられているという評価です。
レイヤー2ソリューションも本格化しています。アービトラムみたいな技術が発展して、取引速度は速くなり、手数料は安くなりました。こうした技術的進歩がより多くのユーザーと開発者を引き寄せています。
専門家が見る年末の価格予想
アメリカの経済メディアや暗号資産専門家は、今年中に既存の最高値を突破すると見ています。保守的には5000ドル、楽観的には1万ドルまで提示しています。一部では2026年までに1万7000ドルという予想も出ました。
ロビンフッドのような大手プラットフォームがイーサリアム取引を拡大していて、トークン化証券サービスも増えているので、下半期には現物ETFに100億ドル以上が入る可能性があるという分析です。アメリカの暗号資産規制が明確になってきているのも好材料として挙げられています。
2025年の月別価格予測を見ると、8月から12月まで継続的に4000ドル以上を維持して、12月には最大4,600ドルまで行く可能性があるそうです。もちろん暗号資産の特性上、変動性は常にありますが、全体的な方向性は上昇というのが主流の見方です。
3,730ドルが現在の技術的サポートラインとして機能しています。日間技術指標がこの水準をしっかり維持していて、大きな悪材料がない限り、この線より下にはなかなか落ちないという分析が多いです。
機関と企業の買い付け比重が増えたのは、市場構造が変わっているサインです。以前のように個人投資家の短期売買に振り回されるのではなく、長期的で安定的な資金が入ってきて、価格変動性も減る可能性があります。こうした構造的変化がイーサリアム価格の中長期上昇を支えるという見通しが優勢です。