前より飛行機がずっと揺れるようになったと感じませんか
最近飛行機に乗った方なら、きっと感じているはずです。以前より飛行中にガタガタ揺れる回数が明らかに増えたことを。実際に1979年から2020年までの間に、世界中で極端な乱気流の発生が55%も増加しています。
特に韓国を含む東アジア地域では、この現象がより深刻に現れています。私も去年済州島に行った時、いつもよりずっとひどく揺れて、隣の席の乗客がコップの水をこぼすのを見ました。機内食サービスも中断されましたし。
最大の原因は地球温暖化です。大気の温度が上がることで、空気の流れが以前よりずっと不安定になっているんです。鍋で水を沸かす時、温度が高くなるほど水がより激しく動くように、大気も似たような現象を見せています。
青天の霹靂のようにやってくる晴天乱気流が本当の問題です
乱気流の中でも特に危険なのが「晴天乱気流」です。文字通り晴れた空で突然現れる乱気流で、気象レーダーにもなかなか映りません。パイロットも事前に避けるのが本当に難しいんです。
飛行機が巡航する高度10〜12kmの上空には、ジェット気流という強い風が流れています。このジェット気流が気候変動のせいでますます不規則に変化し、予測不可能な乱気流を作り出しているんです。
実際に昨年、シンガポール発ロンドン行きの航空機で激しい乱気流により乗客1人が亡くなり、複数の人が怪我をする事故がありました。シートベルトをしていない乗客が天井に頭をぶつけて大怪我を負ったんです。こうした事故がどんどん増えているのが問題です。
航空会社も乱気流予測システムを改善していますが、晴天乱気流は依然として予測が困難です。だから最も確実な方法は、座席に座っている時は常にシートベルトを締めていることなんです。
これからはもっと頻繁に揺れるかもしれません
気候専門家たちは、今後乱気流がさらに激しくなると予測しています。北極と赤道の間の温度差が大きくなるほど、ジェット気流がより不安定になるからです。
幸いなことに、航空機自体は乱気流に十分耐えられるよう設計されています。飛行機の翼が柔軟に動くのを見たことありますか?あれがまさに衝撃を吸収する安全装置なんです。飛行機が墜落する危険はほとんどありません。
航空業界でもライダーという新しい技術で乱気流を事前に感知するシステムを開発しています。でも完全に商用化されるまでは、もう少し時間が必要です。
結局、私たちにできることはシンプルです。飛行中は常にシートベルトを締めていること。トイレに行く時だけちょっと外して、席に戻ったらすぐまた締める習慣をつけましょう。乱気流は本当に予告なしにやってきますから。
旅の楽しみを乱気流に邪魔されないようにしましょう。シートベルト一つで十分に予防できることですから。