ビットコインの時価総額が2兆4000億ドルを突破して、アマゾンを追い越したんです。世界の資産ランキングで見ると、もう5位圏内です。でもね、これって単純な数字の話じゃないんですよ。
会社が作る価値 vs ネットワークが作る価値
アマゾンはジェフ・ベゾスが作った会社です。従業員150万人、世界中に物流センターがありますよね。一方でビットコインは?CEOもいなければ、本社もない。世界中の人たちが一緒に運営するネットワークなんです。
一つの会社の価値が2兆ドルっていうのと、誰も所有していないネットワークが2兆ドルっていうのは、まったく違う話です。アマゾン株はベゾスや大株主が売れば価格が揺れます。ビットコインは?特定の誰かが市場を左右することはできません。
デジタルゴールドから、今度はインフラだって?
最初はビットコインをデジタルゴールドって呼んでました。総量が2100万個って決まってるから、希少性があるってことで。実際に機関投資家たちがインフレヘッジ用に買い始めたんです。
でも最近は様子が変わってきました。単純に金みたいに保管するだけじゃなくて:
- トークン化資産の基盤になってる
- 国境のない決済システムとして使われてる
- スマートコントラクトと連動してる
- 企業がビットコインインフラを事業に組み込んでる
つまり、ビットコインが単なる投資資産を超えて、実際に何かを「する」インフラになってきてるってことです。
なんで企業がビットコインを無視できなくなったの?
面白いのは、テスラやマイクロストラテジーみたいな会社がビットコインを大量保有し始めたことです。なんでわざわざ変動の激しい資産を会社のお金で買うんでしょう?
答えは簡単です。ビットコインネットワークが生み出す価値が大きくなりすぎて、これを活用しないと取り残されるって判断したからです。特に国際決済や価値保存、ブロックチェーンベースのサービスをやるなら、ビットコイン生態系を無視できなくなったんです。
アマゾンは物を売る、ビットコインは信頼を売る
本質的にアマゾンとビットコインが売るものは違います。アマゾンは物やサービスを売りますよね。AWSもあるし、プライム会員もある。ビットコインは?信頼を売ってます。政府や企業じゃなくて、数学とコードが保証する信頼です。
この信頼に2兆4000億ドルの価値があるって、市場が評価したんです。ある意味、人々が既存のシステムより分散型システムをもっと信頼し始めたっていうサインかもしれません。
これからビットコインが金の時価総額(17兆ドル)を超えるって予測も出てます。本当にそうなるんでしょうか?みなさんはどう思いますか?