日本が初めて規制承認する円ステーブルコインJPYCの話、最近江南のクリプトカフェでよく耳にします。ドル一強のステーブルコイン市場に変化が起きるかもって話題ですが、ソウルで暮らしていると別の可能性が見えてきます。
韓国人にとってJPYCが気になる理由
正直、韓国のウォンベースのステーブルコインはまだ本格化していません。でも日本と韓国って、ビジネス的にすごく密接な関係にあります。
サムスンの部品サプライヤーとか、K-ビューティーの日本輸出業者とか、為替手数料で2-3%持っていかれるのが当たり前になってます。JPYCが使えるようになれば、この手数料がかなり削減できるかも。
実際、テヘラン路のOTCデスクでは「JPYC取り扱い開始したらすぐ教えて」という問い合わせが増えているそうです。
100%担保の安心感がポイント
JPYCの特徴は日本国債と銀行預金で100%担保されること。テラ(LUNA)の崩壊を目の当たりにした韓国人としては、この安定性はかなり魅力的です。
韓国の金融当局も同じような100%担保要件を求めているので、JPYCが成功すれば韓国でも似たような規制枠組みでウォンステーブルコインが登場するかもしれません。
アジア地域での決済が変わる?
COEXあたりのPCバンでは、すでに日本の取引所インターフェースを韓国のプラットフォームと並べて表示する準備をしているところもあります。
面白いのは、ドルを介さずに円とウォンを直接デジタルで交換できる可能性。キムチプレミアムならぬ「寿司プレミアム」なんて呼ばれる新しい裁定取引の機会も生まれそうです。
準備しておくべきこと
日本の取引所アカウントの開設方法を調べたり、DEXでのJPYC取引に備えてウォレットを準備したり。江南のクリプトカフェでは毎週末「JPYC準備ワークショップ」が開かれていて、毎回30-40人が参加しています。
韓国の厳しいステーブルコイン規制が逆にチャンスになるかもしれません。公式上場が遅れる分、別ルートでアクセスできる人には競争相手が少ない状態が続きそうです。
まだ始まってもいないJPYCですが、ソウルのクリプト界隈ではすでに次のステップを見据えた動きが始まっています。アジア圏のステーブルコインがドル依存から脱却する第一歩になるか、注目です。