ビットコインの大口保有者が過去最高に?オンチェーンデータで見えてきた意外な動き

2025年8月時点で、100BTC以上を持つビットコインアドレスが16,120個まで増えています。これって過去最高なんです。1,000BTC以上のウォレットも2,000個を超えました。


黄金色に輝くビットコインのシンボル(B)が複数浮かび上がる暗い背景のデジタルイメージ。大小様々なサイズのビットコインマークが光の筋とともに表示され、ブロックチェーン上のデータフローと大口保有者の動きを視覚的に表現している。


ソウルから見える暗号資産の大きな流れ


オンチェーンデータって、ブロックチェーン上の取引記録を分析したものです。これを見ると、大口投資家の動きが手に取るようにわかります。


ここ30日間で、10~1万BTCを持つウォレットが約13万3,000BTC(約76億ドル相当)を買い増ししました。価格が下がったタイミングで買い集めている様子がはっきり見えます。


取引所から個人ウォレットへの大量出金も続いています。これは長期保有の意思表示とも読み取れますね。


BlackRockやFidelityといった大手資産運用会社もビットコインETFを通じて大量購入しています。マイクロストラテジーのように企業資産として買い集める会社も増えてきました。


大口投資家も売るときは売る


100万ドルを超えるような大口保有者でも、利益確定はします。Glassnodeのデータを見ていると、興味深いパターンが浮かび上がってきます。


ビットコイン価格が10万ドルを超えるたびに、一部の大口による売却が観測されています。2万BTC単位での大規模な移動は、たいてい利益確定のサインです。


3年以上動かなかったウォレットが突然動き出したら要注意。長期保有者が売りに転じる可能性があります。


デリバティブ市場でショートポジションを増やす大口も見られます。価格上昇に備えつつ、下落リスクにも備える。まさにヘッジ戦略です。


超大口の資産分散が始まっている


10万BTC以上を持つ「スーパークジラ」の占有率は、実は減少傾向にあります。全体の大口は増えているのに、超大口は減っている。不思議ですよね。


これは資産分散の動きと考えられます。一つのウォレットに大量のビットコインを置くリスクを避けて、複数のウォレットに分けたり、DeFiやOTC市場に一部を移したりしているようです。


実際にオンチェーンデータを見てみると


無料で使えるツールもたくさんあります。私もGlassnodeやCryptoQuantを毎日チェックしています。


注目すべき指標は以下の通りです。


取引所への流入量が急増したら売り圧力のサイン。逆に流出量が増えれば長期保有の心理が強まっている証拠。大口ウォレット数の変化も市場の信頼度を測る良い指標になります。


3年以上動かなかったウォレットが活性化し始めたら、相場の転換点かもしれません。


データが教えてくれる本当の市場心理


オンチェーンデータの面白いところは、言葉ではなく実際の行動を見せてくれることです。


「ビットコインはもう終わり」と言いながら、実際には買い集めている大口投資家も少なくありません。


現在の大口ウォレット増加傾向を、一部のアナリストは長期的な強気シグナルと解釈しています。ただし、短期的にはいつでも利益確定の売りが出る可能性があります。


オンチェーンデータは市場の変化を事前に察知するのに役立つツールです。でも、これだけを信じすぎるのも危険です。市場には予測できない変数がたくさんありますから。


一つの参考指標として活用しながら、他の情報と合わせて総合的に判断することが大切です。


こうしたデータ分析、実は思っているより簡単にできます。まずは無料ツールで基本的な指標をチェックしてみるところから始めてみてはどうでしょうか。


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