ソウルで暮らしていると、カカオバンクやトスの便利さを実感しますが、最近Mantleが作っているオンチェーンバンキングの話を聞いて、これは次の段階の金融サービスかもしれないと思い始めました。法定通貨とデジタル資産を一つのプラットフォームで管理できるって、想像以上に生活が変わりそうです。
なぜ今までの金融システムは不便だったのか
銀行口座は銀行アプリで、仮想通貨は別のウォレットで、投資はまた別の証券会社アプリで。こんな風に分かれていると、資産の全体像が見えにくいんですよね。特にDeFiサービスを使おうとすると、手順が複雑すぎて諦めた経験がある人も多いはずです。
Mantleは「バンキングチェーン」という新しいコンセプトを提案しています。これは単なるブロックチェーン決済システムではなく、従来の銀行サービスと分散型金融を一つにまとめた総合金融OSなんです。
UR:完全ブロックチェーンベースの銀行が登場
2025年1月、MantleはURという革新的なオンチェーンネオバンクを発表しました。これまでのフィンテックサービスが部分的にブロックチェーンを活用していたのに対し、URは最初から最後まで完全にブロックチェーン上で動作する本物の「オンチェーン銀行」です。
40カ国以上で複数通貨口座をサポート、マスターカードのデビットカードで日常の決済も可能、NFTベースの本人確認でセキュリティ強化、スイスIBAN口座番号の提供など、従来の銀行機能をブロックチェーン上で実現しています。
使い心地は普通の銀行アプリと変わらないのに、ブロックチェーンの透明性とセキュリティはそのまま。プライベートキーやシードフレーズを覚える必要もありません。
モジュラー構造とAIが変える金融体験
MantleはEigenDAを活用したデータ可用性レイヤー、OP Succinctベースの処理層、イーサリアムの決済層を分離して、それぞれの機能を最適化しています。この構造のおかげで、毎秒数千件の取引を処理しながら、手数料は従来のイーサリアムの数十分の一まで下げることができました。
MantleXというAIネイティブ組織も興味深いです。単純なチャットボットレベルではなく、トレジャリー運営からオンチェーン分析、コミュニティ管理まで、核心的な金融運営をAIが自動化・最適化しています。
実物資産とデジタル資産の境界がなくなる日
2024年のDeFi市場で最も注目されたのはRWA(実物資産トークン化)でした。MantleはmETH、Function BTCなどの資産プロトコルを通じて、従来の資産とブロックチェーン資産の境界をなくしています。
Mantle Index Four(MI4)は主要暗号資産に分散投資するインデックスファンドで、従来の金融のETFのように簡単に投資できます。機関投資家も安心して使えるレベルの透明性と安定性を持っています。
これからの金融はどう変わるか
Mantleが描く未来は、新しい金融サービスを作るだけではありません。金融システム自体を再定義しているんです。国境のない金融サービスが日常化し、24時間365日稼働する金融システムが標準になります。仲介者なしにP2Pですべての金融取引が可能になり、手数料は劇的に下がるでしょう。
韓国ではトスやカカオバンクが従来の銀行業を革新しましたが、Mantleのようなオンチェーンネオバンクが次世代金融の標準を作っていくのかもしれません。まだ初期段階ですが、技術の成熟度とユーザー体験の改善速度を見ると、思ったより早く普及しそうです。
今のうちにこういった新しい金融サービスに触れておくのも、将来のために良い選択かもしれませんね。