外国人の友達に「韓国のSIM、安いやつでいいよね?」って聞かれたときの話

先週、日本から来た友達に「韓国って格安SIMあるでしょ?それでいいよね」って聞かれて、ちょっと待ってと言いたくなりました。


確かに韓国にも安いSIMはたくさんあります。でも、外国人が使うとなると話は別なんです。特に長期で住むつもりなら、本当に気をつけないといけません。


デジタルネットワークに接続されたスマートフォンを操作する手元の様子


本人認証って何?韓国生活の見えない壁


韓国では「本人認証」というシステムがあって、これがないと本当に何もできません。銀行口座も開けないし、ネットショッピングもできない。カカオトークのファンカフェにも入れないし、コンサートのチケットも買えません。


友達は「別にSIMがあれば電話とネットできるでしょ」って言ってましたが、それは大きな勘違いでした。


本人認証は、外国人登録証に登録された名前と電話番号が紐付いている必要があります。でも格安SIMやプリペイドSIMは、パスポートだけで契約できるものが多くて、この紐付けができていないんです。


実際に困ったこと


その友達、最初は「チングモバイル」っていう前払いプランを使ってました。確かに安いし、外国人登録証なしでも使える。でも2週間後には「やっぱり変えたい」って言い出しました。


理由は簡単です。銀行アプリが使えない。配達アプリの決済ができない。友達がすすめてくれたカフェのアプリも登録できない。結局、現金生活を強いられて、むしろ不便でお金もかかってました。


外国人登録証を待つ間の賢い選択


外国人登録証が届くまでには時間がかかります。その間どうするか。


短期滞在(1〜30日)なら、空港で買えるSKテレコムやKTの短期プリペイドSIMがおすすめです。本人認証はできませんが、通信品質は安定してます。


もっと便利なのはeSIMです。韓国に来る前にオンラインで買えるし、QRコードをスキャンするだけですぐ使えます。HolaflyやYoho Mobileなんかが人気ですね。


長期滞在なら大手キャリアを選ぶ理由


外国人登録証を受け取ったら、すぐに大手キャリア(SKテレコム、KT、LG U+)で正式な契約をすることをおすすめします。


料金は格安SIMより高いけど、本人認証がスムーズにできます。それに、店舗でのサポートもしっかりしてるから、韓国語が苦手でも安心です。


格安SIMは確かに安いです。でも、本人認証ができないケースが多くて、結局は使えるサービスが限られてしまいます。韓国での生活を考えたら、月々の差額以上の価値があると思います。


本当に節約したいなら


節約を考えるなら、まず外国人登録証を早めに申請すること。そして、登録証が届いたらすぐに本人認証対応のSIMに切り替えることです。


最初から格安SIMにこだわって、結果的に不便な生活を送るより、最初は大手キャリアで契約して、韓国生活に慣れてから格安プランを検討する方が賢明です。


友達も結局、外国人登録証を受け取ってすぐKTで契約し直しました。「最初からこうすればよかった」って言ってましたね。


韓国のデジタル社会は便利だけど、その分、本人認証というハードルがあります。これを理解しておくだけで、韓国生活はずっとスムーズになりますよ。


もし韓国に来る予定があるなら、SIMカードの料金だけじゃなくて、本人認証のことも考えて準備してください。それが、結果的に一番の節約になるはずです。


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