Solanaのクリプト専用スマホが出たけど、本当に必要なのかな?

Solanaが2台目のWeb3スマートフォン「Seeker(シーカー)」を8月4日から50カ国で出荷し始めました。15万台を超える事前注文があったらしく、価格は450〜500ドルと普通の中級スマホと同じくらいです。でも正直、暗号資産専用のスマホって本当に必要なんでしょうか。


Solana Seekerの4眼カメラシステム。108MPメイン、50MP望遠、13MP超広角、32MP前面カメラを搭載


普通のスマホで暗号資産を扱う時の面倒くささ


最初は私も疑問でした。今のスマホにメタマスクやファントムウォレットのアプリを入れれば済む話じゃないかって。


でも実際にスマホでDeFiの取引をしてみると分かりますが、シードフレーズや秘密鍵の管理がすごく不安なんです。クリップボードにコピーして、うっかり他のアプリに貼り付けちゃったら冷や汗ものです。悪意のあるアプリやキーロガーに晒されるリスクもありますし。


一番面倒なのはdAppの利用です。ブラウザで接続して、ウォレット連携して、トランザクション承認して…この過程が複雑すぎて、結局パソコンでやることになっちゃうんですよね。


シーカーフォンの解決策:ハードウェアレベルのセキュリティ


シーカーフォンの最大の特徴は「Seed Vault Wallet」です。


秘密鍵とシードフレーズをアプリケーションから完全に分離されたハードウェアチップに保存するそうです。つまり、アプリがハッキングされてもシードフレーズは安全ということ。これはかなり魅力的です。


さらに興味深いのは、SolanaエコシステムのdAppを手数料なしで直接使えること。専用のdAppストアが内蔵されていて、GoogleプレイやApp Storeの制約なくNFTマーケットやDeFiプロトコルを自由に使えるんだとか。


たった2回のタップで取引が完了できるなんて、今みたいにウォレット接続してネットワーク切り替えてガス代設定する複雑な過程がなくなるってことですよね。


ハードウェアスペックもそこそこ良い


108MPの背面カメラに32MPの前面カメラ、6.36インチのAMOLEDディスプレイ。


正直これだけでも普通のスマホとして十分競争力があります。MediaTekの8コアプロセッサに8GBのRAM、128GBのストレージなら日常使いにも問題ないでしょう。


初代モデルのSagaが1000ドルだったそうですが、半額でより良い性能を提供するなら、コスパ的にも悪くないですね。


エアドロップで元が取れるか


購入者にGenesis NFTとSKRトークンのエアドロップがあるそうです。


実際、初代Sagaの時はエアドロップの価値がスマホの価格を超えたらしいです。その時買った人は大当たりでしたね。ただ今回は事前注文者が15万人もいるので、一人当たりの配分は減るでしょう。


それでもSolanaエコシステムが成長し続ければ、長期的には価値ある投資になるかもしれません。


本当に必要な人とそうでない人


結局シーカーフォンが必要かどうかは、あなたがどれだけアクティブな暗号資産ユーザーかによります。


毎日DeFi取引をして、NFTを売買して、様々なdAppを使うなら、シーカーフォンは確実に便利でしょう。セキュリティの心配も減りますし、使いやすさも改善されます。


一方、たまに取引所でコインを売買する程度なら、わざわざ専用スマホまで買う必要はないかも。普通のスマホに取引所アプリを入れれば十分です。


ちなみにシーカーフォンはAndroidベースなので、普通のアプリも全部使えます。つまりメインスマホとして使っても全く問題ないということです。


Web3時代が本当に来たら、シーカーフォンのような専用機器が標準になるかもしれません。今はアーリーアダプターのおもちゃに見えるかもしれませんが、5年後には誰もが暗号資産専用スマホを持ち歩いているかも。


もしシーカーフォンの購入を迷っているなら、自分の暗号資産の使用パターンを振り返ってみてください。毎日モバイルで取引して不便を感じているなら、450ドルは十分投資する価値があるでしょう。


金のトークンって知ってる?300円から始められるらしいよ