ビットコインETFと保有企業株、結局どっちが得なの?


ビットコインへの投資方法が増えすぎて迷いますよね。2024年にアメリカでスポットビットコインETFが承認されて、選択肢はさらに広がりました。MicroStrategy(現Strategy)のような企業株を買うか、BlackRockのETFを買うか。実際のデータで検証してみました。


数字が示す衝撃的な差


Strategy社は638,460個のビットコインを保有しています。株価は2020年から3000%以上上昇。


一方、MARA Holdingsは52,477個保有で、2025年に入って株価は13.6%下落。


同じ期間にビットコイン自体は90%近く上昇したのに、この差は何でしょう。


答えは「レバレッジ効果」と「経営リスク」の違いにあります。


Strategy株はビットコイン価格の2〜3倍の変動を見せます。ビットコインが10%上がれば株価は20〜30%上がる。でも下がるときも同じように激しく下がります。


ETF手数料の意外な差


ビットコインETFの年間手数料を並べてみると:

  • Grayscale GBTC:1.5%(最も高い)
  • BlackRock IBIT:0.25%
  • Franklin EZBC:0.19%
  • Bitwise BITB:0.2%

10万円投資したら年間190円〜1,500円の手数料。10年保有すれば複利で結構な差になります。


企業株式には年間運用手数料がありません。でも、ここに落とし穴が。


企業株式の隠れたコスト


Strategy社は2025年までに420億ドルを株式発行で、420億ドルを債券で調達する計画です。


新株発行→既存株主の持分希薄化 転換社債→将来の株式転換でさらに希薄化


ビットコインは増えても、1株あたりのビットコインは減る可能性があるんです。


実際の変動率比較


2025年の実績:

  • ビットコイン:+90%
  • Strategy株:+370%
  • MARA Holdings:-35%
  • Coinbase:+18.9%

同じビットコイン関連でこの差。MARA社は採掘事業の不振で、ビットコイン上昇でも株価は下落しました。


どちらを選ぶべきか


ETFが向いている人: 退職金口座(IRA、401k)で投資したい ウォレット管理が面倒 安定してビットコイン価格だけを追いたい


企業株式が向いている人: レバレッジ効果で大きなリターンを狙いたい 財務諸表が読める 高い変動性に耐えられる


2025年、市場の選択


興味深いことに、2025年に入って企業がETFより多くのビットコインを買っています。第2四半期で企業は4%増、ETFは2%増でした。


現在、ビットコインETFは合計110万個以上を保有。全ビットコインの5%にあたります。


企業保有量も相当です:

  • Strategy:638,460 BTC
  • MARA Holdings:52,477 BTC

リスク管理の重要性


ETFのリスク: トラッキングエラー 取引時間制限(週末取引不可) Coinbase依存リスク


企業株式のリスク: 経営判断ミス 事業失敗(特に採掘企業) 過度なレバレッジによる破綻リスク


税金面での違い


韓国から投資する場合、どちらもアメリカ株式なので譲渡所得税が適用されます。250万ウォンまでは非課税ですが、それを超えると22%の税金がかかります。


直接ビットコインを保有する場合、韓国では年間250万ウォンまで非課税です。ただし取引所のハッキングリスクやウォレット管理の負担があります。


私の結論


シンプルさを求めるならETF(特に手数料の低いFranklinやBitwise)。

大きなリターンを狙うなら企業株式(ただし損失も覚悟)。

本物のビットコインが欲しいなら直接保有。


結局、自分の投資スタイルと目的を明確にすることが大切です。ETFでも企業株式でも、ビットコイン自体が変動の激しい資産だということを忘れずに。


確かなのは、2025年現在、企業がETFより積極的にビットコインを買い集めているという事実。これが何を意味するのか、時間が教えてくれるでしょう。


Disclaimer: 本記事は情報提供を目的としており、投資・税務・法律・会計上の助言を行うものではありません。記載内容の正確性や完全性を保証するものではなく、将来の成果を示唆するものでもありません。暗号資産への投資は価格変動が大きく、高いリスクを伴います。最終的な投資判断はご自身の責任で行い、必要に応じて専門家にご相談ください。


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