ステーキングETFって聞いたことありますか?最近アメリカで話題になってるんですが、これ、今までのETFとはちょっと違う仕組みなんです。暗号資産の値上がりを待つだけじゃなくて、ネットワークに預けることで利息みたいなものももらえる。ソラナのステーキングETFが最初に出て、今度はインジェクティブプロトコル(INJ)のETFも申請されたそうです。
普通のETFは値上がり待ち、ステーキングETFは利息付き
今までの暗号資産ETFって、基本的にはコインの価格が上がるのを待つだけでした。
でもステーキングETFは違います。コインをブロックチェーンのネットワークに預けて、その見返りに報酬をもらう。これを投資家に配当として渡すんです。例えばソラナのステーキングETF(SSK)は、資産の半分以上をステーキングして、毎月報酬を配当として出してます。
価格が横ばいでも、年5~10%くらいの報酬は入ってくる。定期預金みたいな感覚で使えるETFって感じですね。
SECが規制を緩めたリキッドステーキング
ステーキングって、普通は資産がロックされて一定期間引き出せないのが問題でした。でもSECがリキッドステーキングトークン(LST)を証券として扱わないと決めたんです。
これで何が変わったかというと、ステーキングしても流動性を保てるようになった。イーサリアムのペクトラ(Pectra)アップグレードで部分的な引き出しもできるようになったし、大手運用会社も参入しやすくなりました。
定期預金なのにいつでも引き出せる、そんな都合のいい商品になったわけです。
インジェクティブプロトコルETFの特徴
カナリーキャピタルが申請したインジェクティブ(INJ)のステーキングETFには、ちょっと面白い特徴があります。
処理速度が速くてガス代(手数料)が安い。DeFiプロジェクトに特化したLayer1ブロックチェーンで、イーサリアムとも互換性がある。いろんなネットワークをつなぐクロスチェーンブリッジも使えます。
ただ、まだSECの承認は確定してないし、新しい技術だからセキュリティの心配もある。運用手数料も普通のETFの2~3倍になりそうという話も出てます。
ステーキング報酬の税金はどうなる?
日本だとステーキング報酬は雑所得扱いになります。
年間20万円までは申告不要(給与所得者の場合)。それを超えたら確定申告が必要で、税率は所得に応じて5%から45%まで。報酬をもらった時点の時価で計算するので、価格が変動すると税金の計算もややこしくなります。
韓国では基礎控除が300万ウォン(約35万円)まであって、それを超えた分に6%から45%の税率がかかるそうです。国によって扱いが違うので、投資する前に確認したほうがいいですね。
市場への影響は?
ステーキングETFが広まると、暗号資産市場にも変化が起きそうです。
機関投資家が入りやすくなって市場が安定する。ステーキングで流通量が減って価格が上がりやすくなる。DeFiエコシステムが成長する。こんな感じのプラス面が期待されてます。
一方で、ネットワークの中央集権化が進むリスクや、技術的なトラブルの可能性もある。まだ始まったばかりの仕組みなので、様子を見ながら判断する必要がありそうです。
ステーキングETFは、ただ持っているだけじゃなくてネットワークに参加して収益を得る新しいタイプの投資商品。規制が緩和されて、これからもっと増えていきそうな気配です。興味がある人は、まずは仕組みをしっかり理解してから検討してみてください。
本記事は情報提供を目的としており、投資・税務・法律・会計上の助言を行うものではありません。記載内容の正確性や完全性を保証するものではなく、将来の成果を示唆するものでもありません。暗号資産への投資は価格変動が大きく、高いリスクを伴います。最終的な投資判断はご自身の責任で行い、必要に応じて専門家にご相談ください。