USB-Cケーブルって見た目はどれも同じなのに、実際は全然違うんです。スマホは充電できるのにノートパソコンはダメ、データ転送はできるのにモニターにつながらない、なんてことがよくあります。一番困るのは、ケーブルの中身の違いが外から全然わからないことです。
充電しかできないケーブルでデータ転送しようとして失敗した話
実は私、コンビニで慌てて買ったUSB-Cケーブルで外付けハードディスクがつながらなくて焦ったことがあります。後でわかったんですが、それは充電専用のケーブルだったんです。USB-Cの24ピンのうち、電源供給用の数本しかつながってない安いやつでした。
もっとショックだったのはノートパソコンの充電問題です。USB-Cで充電できるって聞いて適当なケーブルを使ったら、充電速度がカメみたいに遅くて。PD(パワーデリバリー)に対応してないケーブルだと最大15W(5V、3A)までしか充電できないんです。ノートパソコンって普通60W以上必要なのに。
特に100W以上の高速充電をしたいなら、E-Markerっていうチップが入ってるケーブルが必須です。このチップがないと、どんなにいい充電器を使っても60W以上は上がりません。私のMacBook Pro充電するとき、これを知らなくて充電器ばかり買い替えて苦労した記憶があります。
今はケーブルのパッケージ裏面から確認するようになりました
こんな失敗を経験してから、ケーブルを買う基準をがらっと変えました。まずUSB-IF認証マークがあるか確認します。このマークがあれば、安全性と互換性は基本的に保証されています。
次に対応電力とデータ転送速度をチェック。パッケージに「PD 100W」とか「USB 3.2 Gen1 5Gbps」みたいな表記を探すんです。ノートパソコン用なら最低60W以上、できれば100W対応の製品を選びます。
56kΩ抵抗が内蔵されてるかも大事です。これがないと過電流で機器が壊れることがあります。ブランドのホームページや詳細説明で確認できます。ケーブルの長さは1メートル以内がいいです。長いほど電力ロスが大きくなって、充電やデータ転送の性能が落ちます。
最近はUSB4やThunderboltケーブルも増えてきましたが、これは普通のUSB-Cと互換性はあるものの、最高性能を出すには機器側も対応してないとダメです。高いケーブルが必ずしもいいわけじゃありません。自分の機器がどの規格に対応してるか先に確認して、それに合うケーブルを選ぶのが賢いやり方です。
USB-Cケーブル一本買うのもけっこう複雑になりましたね。でも一度ちゃんと理解しておけば、無駄な出費や試行錯誤を減らせます。私みたいに何本も買って失敗するより、最初から用途に合った製品を選ぶほうが結局お得です。
ソウルのヨンサン電子商店街で店員さんに教えてもらったんですが、韓国では特に中国製の格安ケーブルが多く出回っていて、規格を満たしてないものも多いそうです。安全のためにも、ちょっと高くても認証済みの製品を選んだほうがいいですね。
今度USB-Cケーブルを買うときは、ぜひパッケージの裏面をじっくり見てみてください。きっと今まで気づかなかった情報がたくさん書いてあるはずです。