アップル株1株が200ドルなら、今は10ドルからでもアップルの一部を所有できます。ブロックチェーン技術が生み出した「トークン化株式」が、従来の金融とデジタル金融の境界を崩しています。
なぜ急にトークン化株式が話題になったのか
従来の株式市場の限界は明らかでした。米国市場は日本時間の夜10時30分に開き、深夜まで取引。週末は完全にクローズ。海外株を買うには複雑な口座開設と為替手数料も必要でした。
Ondo Finance(オンド・ファイナンス)がイーサリアム基盤で100以上の米国株とETFをトークン化して提供開始。年末までに1000銘柄以上に拡大予定です。ナスダックもトークン化証券の導入を進めており、Krakenなどの暗号資産取引所では既にテスラ、アップル、エヌビディアなど50銘柄以上をトークン株式として取引できます。
実際にインドネシアの投資家が、米国証券口座なしでスマホからテスラ株を10ドル単位で購入した事例もあります。
ブロックチェーン株式 vs 従来株式の違い
取引時間
- 従来:平日9時〜15時30分
- トークン化:24時間365日いつでも
最小投資額
- 従来:1株単位(アップル1株=約200ドル)
- トークン化:好きな金額で分割投資(10ドルから)
決済速度
- 従来:T+2決済(取引後2日)
- トークン化:即時決済、低手数料
トークンを保有しても配当や値上がり益など、実際の株式と同じ経済的権利を得られます。ただし議決権は一部制限される場合があります。
Ondo Financeの実際の使い方
MetaMaskウォレットさえあればすぐ始められます。
- ウォレット接続後、ONDO トークンを購入
- 100以上のトークン化された米国株/ETFから選択
- 最小10ドルから購入可能
- 配当は税引き後自動再投資
スマートコントラクトで自動実行され、即座にウォレットに反映。24時間いつでも売却可能で、DeFiプロトコルで担保融資も利用できます。
トークン化株式の実例
少額分散投資: 従来なら最低600ドル必要だったアップル、グーグル、テスラへの投資が、30ドルで各10ドルずつ分散投資可能に。
DeFi連携: トークン化されたアップル株を担保にステーブルコインを借りて追加投資。株式価値を維持しながら流動性も確保。
リスクと限界
規制の不確実性: 多くの国でトークン化株式の明確な規制がまだありません。法的保護が不十分な可能性も。
技術的リスク: スマートコントラクトのハッキングやウォレット紛失の危険。秘密鍵の管理は本当に重要です。
権利制限: 一部プラットフォームでは議決権が制限または付与されない場合があります。
トークン化株式は従来金融の壁を崩しています。24時間取引、少額投資、即時決済など、既存の株式市場が解決できなかった問題をブロックチェーンが解決。まだ初期段階でリスクもありますが、金融の未来を垣間見られる革新的な変化です。
気になった方は、まずは少額から試してみるのもいいかもしれません。
Disclaimer: 本記事は情報提供を目的としており、投資・税務・法律・会計上の助言を行うものではありません。記載内容の正確性や完全性を保証するものではなく、将来の成果を示唆するものでもありません。暗号資産への投資は価格変動が大きく、高いリスクを伴います。最終的な投資判断はご自身の責任で行い、必要に応じて専門家にご相談ください。