暗い場所で撮るとなぜか写真がノイジーになったり、ぼやけてしまったりして、ガッカリしたことはありませんか。ライカQ3を手に取って夜の街に出かけても、ただオートでシャッターを切るだけでは、このカメラが持つ本来の力を半分も出せていないかもしれません。ちょっとしたコツと設定の工夫で、暗闇の中でも驚くほどクリアで階級豊かな一枚が撮れるようになります。
夜の撮影で一番大切な視点
暗い場所での撮影というと、多くの人がISO感度を上げることを真っ先に考えます。でも、私の経験上、一番重要なのはセンサーに届く光を物理的に最大限まで活用することです。ライカQ3に搭載されているズミルックス28mm f/1.7というレンズは、開放値がf/1.7と非常に明るいため、これを活かさない手はありません。まずは絞りを開放のf/1.7に固定し、シャッタースピードを限界まで遅くしてみることから始めます。
手ブレ補正を信じてシャッターを遅くする
最近のカメラは手ブレ補正が優秀なので、昔の常識にとらわれる必要はありません。28mmという広角レンズであれば、15分の1秒や8分の1秒といった低速シャッターでも、意外と止まって写ります。
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シャッタースピードを意識的に遅く設定する
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脇を締めて、壁や柱に体を預けて体を安定させる
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止まっている被写体を選んで丁寧に撮る
これだけで、ISO感度を無闇に上げることなく、ノイズの少ない綺麗な写真を残せます。
オートISOの上限を思い切って広げる
ノイズを怖がってISO感度を低く制限しすぎると、結局シャッタースピードが稼げずに写真全体がブレてボツになってしまいます。ライカQ3の6000万画素センサーは非常に優秀で、最新の画像処理エンジンを積んでいるため、高感度でも粒子が細かく、フィルムのような質感になります。
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オートISOの上限は25000くらいまで許容する
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低速シャッターの限界値を15分の1秒程度に設定しておく
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暗い場所ではメカシャッターを使い、フリッカー現象を防ぐ
デジタル的な増幅よりも、まずは光を貯める時間を稼ぐのが、このカメラを使いこなすコツです。
ピント合わせのちょっとした工夫
暗い場所だとオートフォーカスが迷ってしまうことがありますよね。ライカQ3は像面位相差AFを採用していますが、それでも光が極端に少ないと苦戦します。そんな時は、カメラ任せにするのではなく、こちらからピントを合わせやすい場所を教えてあげます。
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コントラストがはっきりしている境界線を狙う
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迷ったら一度マニュアルフォーカスに切り替える
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背面モニターの拡大機能とピーキングを使って微調整する
特にファインダーの解像度が高いので、自分の目で見てピントの山を掴む感覚を覚えると、夜の撮影がぐっと楽しくなります。
解像度をあえて下げて撮るという選択
ライカQ3は6000万画素ありますが、設定で3600万画素や1800万画素に落として撮ることもできます。実はこれが暗所では有利に働くことがあります。ピクセルビニングのような仕組みで、隣り合う画素の情報をまとめることで、ノイズ耐性が向上し、ファイルサイズも軽くなって一石二鳥です。
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夜のスナップなら3600万画素設定でも十分すぎるほど綺麗
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ダイナミックレンジが広がり、黒つぶれしにくくなる
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現像ソフトでのノイズ処理も楽になる
最高画素数で撮ることだけが正解ではない、というのも面白い発見でした。
撮影後のちょっとした一手間
撮った後の写真が少し暗く見えても、ライカQ3のRAWデータには膨大な情報が詰まっています。無理に撮影時に明るく写そうとして白飛びさせるより、少し暗めに撮っておいて、後でシャドウ部分を持ち上げるほうが綺麗に仕上がることが多いです。
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露出補正をマイナスに振ってハイライトを守る
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暗い部分は無理に明るくしすぎず、黒の締まりを大切にする
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カラーノイズだけを重点的に消すように調整する
暗闇の中にあるわずかな光をどう描くか、という視点で向き合うと、このカメラの表現力の深さに驚かされます。
バッテリーとカードの準備を忘れずに
暗所での撮影は、液晶モニターを多用したり、オートフォーカスが何度も駆動したりするため、通常よりもバッテリーの消費が早くなります。また、高画素データを高速で書き込むために、性能の良いカードを選んでおくこともストレスのない撮影には欠かせません。
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予備バッテリーは常に1個は持ち歩く
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書き込み速度の速いUHS-II対応のSDカードを使う
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冬場など寒い時期はバッテリーを温めておく
道具としてのライカを使いこなす
ライカQ3は高価なカメラですが、飾っておくためのものではなく、厳しい環境でもガシガシ使ってこそ価値が出る道具です。最新のファームウェアに更新し、自分なりに使いやすいようにボタンをカスタマイズして、夜の街へ連れ出してみてください。きっと、今まで見えていなかった景色が写し出されるはずです。