ビットコインのSTH-RP(Short-Term Holder Realized Price)って聞いたことありますか。155日以内にビットコインを買った人たちの平均購入価格を示す指標なんです。この数字と現在価格を比べるだけで、今の市場が強気なのか弱気なのか、なんとなく掴めるんですよ。
最初は「また難しそうな指標か」って思ってたんですけど、使ってみると意外とシンプルでした。
108,800ドルという数字の意味
STH-RPが108,800ドル前後にあるとき、これが短期投資家たちの損益分岐点になります。
ビットコイン価格がこの線より上なら、短期保有者の多くが含み益。下なら含み損。単純な話ですよね。でも、この境界線を突破するときって、市場がザワつくんです。
過去のデータを見ていくと、この線を下回ったあとに10〜15%さらに下落することもありました。逆に、この線で反発して上昇トレンドに戻ることも。
つまり、この数字は市場参加者の心理的な壁みたいなものなんです。
他の指標と組み合わせると見えてくるもの
STH-RPだけ見てても、正直あまり意味がないんです。
SOPRっていう指標と一緒に見ると面白いことがわかります。SOPRは売却時の損益状態を示す指標で、STH-SOPRなら短期保有者の利益確定状況がわかります。両方が1.0を超えていれば、市場は健全な上昇トレンドにあるってこと。
200日移動平均線との交差点も注目ポイントです。短期投資家の心理と長期トレンドが重なる場所で、ここが強力なサポートラインになることが多いんです。
取引量や活発なウォレット数といったネットワーク活動指標も合わせて見ると、より正確に市場の転換点を捉えられます。
底値のサインを見つける方法
過去の相場を振り返ると、STH-RP付近で価格が底を打つケースが結構あります。
短期保有者が平均的に買った価格帯って、追加売却よりホールドを選ぶ心理が働きやすいんでしょうね。だから、この価格帯が自然と支持線になりやすい。
単独で使うより、長期保有者の指標(LTH-RPやLTH-SOPR)と合わせて分析するのがコツです。短期的な動きだけじゃなく、長期サイクルの天井や底も見えてきます。
オンチェーン指標の良さと限界
ブロックチェーンに記録された実際の取引データを使うから、操作できないのがオンチェーン指標の強み。市場参加者の本当の行動がわかります。
でも、どんな指標も100%の精度なんてありません。いろんな指標を組み合わせて、総合的に判断する習慣をつけるといいですよ。
最近はこういうオンチェーンデータを無料で見られるサイトも増えてきました。試しに使ってみると、チャート分析とは違った視点で市場が見えてくるかもしれません。
こんな感じで、今はSTH-RPを含めたいくつかの指標をチェックするのが日課になってます。完璧な予測はできないけど、市場の雰囲気を掴むには十分役立ってますね。
本記事は情報提供を目的としており、投資・税務・法律・会計上の助言を行うものではありません。記載内容の正確性や完全性を保証するものではなく、将来の成果を示唆するものでもありません。暗号資産への投資は価格変動が大きく、高いリスクを伴います。最終的な投資判断はご自身の責任で行い、必要に応じて専門家にご相談ください。