AIの賢さって、一つじゃない? GPT-5.1 Thinking と Gemini 3 Pro、噂の二つの違いを比べてみました


最近のAI、なんだかどれも似ていると感じませんか。質問すれば答えてくれるし、文章も作ってくれる。でも、実はその「賢くなり方」に、大きな違いが出てきているようです。


これからのAIの進化は、単に速くなる、賢くなる、というだけではないかもしれません。


道具箱のようなAI、全部おまかせのAI


今までのAIは、ちょっとした調べ物でも、すごく難しい分析でも、同じ一つの頭で考えている感じがありました。


だから、簡単なことを頼むには少し大げさだったり、逆に本当に複雑なことを頼むと、期待した答えが返ってこなかったり。使う側も、どう頼めばいいか少し迷うことがありました。


この「ちょっと使いにくいな」という点を、新しいAIたちは違う方法で解決しようとしているようです。


状況で使い分ける「GPT-5.1」ラインナップ


一つは、OpenAIが準備中とされる「GPT-5.1」の考え方です。 これは、賢さを「使い分ける」戦略をとっているようです。


  • 日常会話や簡単な要約のための「基本」モデル。

  • そして注目されているのが「Thinking」と呼ばれる、じっくり考える専用のモードです。


このThinkingモデルは、複雑な分析や、間違いが許されない作業のためにあるようです。答えが出るまでに少し時間がかかる代わりに、そのぶん正確さをぐっと高めている、という話です。


さらに最上位の「Pro」モデルも用意されるとか。


これは、私たちが仕事で道具を選ぶ感覚に近いですね。「今はスピード重視で」「ここは正確さが必要だから、この道具を使おう」と、状況に合わせて最適なものを選ぶイメージです。


すべてを読み込む「Gemini 3 Pro」の統合力


一方で、Googleが開発している「Gemini 3 Pro」と呼ばれるモデルは、まったく逆の発想かもしれません。


こちらは「全部おまかせ」する統合型のようです。


特徴は、一度に処理できる情報の量がとても多いこと。例えば、たくさんの資料や過去のメール、もしかしたら動画まで一度に読み込ませて、「いい感じにまとめて」と頼めるようになるかもしれません。


文字だけでなく、画像や動画も一緒に理解できる力も強いようです。


私たちが道具を選ぶ手間すら省いて、AIが文脈をすべて理解して最適な答えを出してくれる。そんな方向性を目指しているように見えます。


私たちは「操縦士」になるか、「乗客」になるか


こうして二つの流れを比べてみると、AIと私たちの関係性が変わっていくのが見えてきて面白いです。


OpenAIの戦略は、私たちを「AIを操縦するパイロット」にしようとしているのかもしれません。どの道具(モデル)を使って、どんな結果を出すかは、私たちが決めます。


Googleの戦略は、私たちを「快適な客席に座る乗客」にしたいようです。面倒なことはAIが全部引き受けてくれる。


どちらが良いという話ではありません。 私たちがAIに何を任せたいかで、選ぶべきAIが変わってくる、ということですね。


これからはAIの性能表だけでなく、「自分はどんな風にAIと付き合いたいか」も、選ぶ時の大事な基準になっていきそうです。


まずは今お使いのAIに、いつもより少し複雑なことを頼んでみると、そのAIの得意なことや、考え方のクセが見えてくるかもしれませんよ。


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